俳優の松下洸平が7日、都内で映画「遠い山なみの光」(石川慶監督、9月5日公開)完成披露舞台あいさつに出席した。松下は7月27日に結婚を発表後、初めての公の場となった。

 2017年にノーベル文学賞を受賞した英国人作家カズオ・イシグロ氏の長編小説デビュー作を日英合作で映画化。女優・広瀬すずが主演を務め、1950年代の長崎と80年代の英国を舞台にしたヒューマンミステリーを描く。

 松下は、報道陣のフラッシュを浴びながら登壇。広瀬の夫役を演じた本作について「すばらしい作品の一部になれたことを感謝しております。一度みただけでは読み取りきれない複雑な人間模様を何度でも劇場で見ていただきたい」と思いを語った。

 本作は、5月にフランスで開催された「第78回カンヌ国際映画祭」で公式上映。「エンドロールが始まり会場のスタンディングオベーションをみた時に、感極まって泣く一歩手前だった。貴重な体験をさせていただいた」と胸いっぱいな表情で振り返った。

 広瀬は、夫役の松下について「(松下の)ネクタイを私が結ぶシーンがあって、結んだことなくて何回も練習させていただいたのに、本番で幼稚園児くらい短いネクタイになっちゃった」とプチハプニングを回想。松下は「一気になごみました」と笑顔を見せた。

 イベント終了時には、報道陣から「結婚おめでとうございます」「幸せですか」など掛け声が飛んだが、松下は笑顔で会釈し、ステージを後にした。

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