◆卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 第1日(7日、横浜BUNTAI)

 女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク8位で5月の世界選手権個人戦銅メダルの伊藤美誠(スターツ)が初戦をストレートで突破した。同35位の黄怡樺(台湾)を3―0で下した。

4月のシングルスW杯以来の対戦で、3ゲームとも競った展開となったが、勝負所で冷静にコースを突いて得点。「9―9とかになっても、落ち着いて試合ができた」と納得の表情で振り返った。

 この日は最終試合に組まれ、午後9時開始予定が大幅に遅れた。試合終了が午後10時31分。その後にコート上で勝利インタビューに応じた伊藤は「今日はすごくとても遅い時間の試合で、これだけたくさんの方が残っていてくださって。明日、お仕事ある方とかもいるかもしれないんですけど、本当にうれしい気持ちでいっぱいですし、体調だけ気を付けて帰ってください」と観客席に向かって呼びかけた。

 試合後のミックスゾーンで取材を受けたのは午後11時頃。「ちょっと眠いです。必死に耐えてます」と苦笑しながら、改めて観客への感謝を述べた。「自分の試合が1時間オーバーした状態で開始したので(誰も)いないんじゃないかと思ったぐらい。夜遅くまで見てくれた方にすごく感謝したいなと思いますし、本当に(帰り道に)気を付けてほしいなとすごく思います」。普段にはない時間帯の試合で、練習や食事のタイミングなど苦労はあったが、ホームの後押しを力に変えた。

 2回戦は世界15位の石洵瑶(中国)と対戦する。2月のアジアカップでは3―0で勝利しているが「その時はすごく久しぶりに対戦したので。今回は相手選手もばっちり対応してくると思うので、とにかく思い切って試合がしたい」と意気込んだ。

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