◆サッカー◇東海中学総体 ▽1回戦 常葉大橘6-0FCスフィーダ(7日・ゆめりあサッカー場)

 1回戦が行われ、常葉大橘(静岡2位)が三重県王者・FCスフィーダに6―0で快勝。2016年以来9年ぶりの全国切符に王手をかけた。

橘は前半3分にFW市川翔(かける、3年)が先制点を奪うと、1―0で折り返した後半にゴールを重ねた。静岡学園(静岡1位)も安城北(愛知2位)を6―0で下し、8日の準決勝に進んだ。

 試合開始早々の一撃が橘を乗せた。前半3分、中央のMF佐藤睦(3年)が右サイド奥へスルーパス。これに俊足を飛ばしたFW原田夢生(むう、3年)がギリギリで追いつき、ダイレクトでゴール前へクロス。FW市川が飛び込み流し込んだ。「練習通りにニアサイドへ入った」と市川が言えば、「1点が欲しかったので、頑張って走りました」と原田も喜んだ。

 その後は市川のミドルがクロスバーを直撃するなど追加点が遠かったが、後半に攻撃陣が爆発。なかでも途中出場の脇川大毅(3年)が2得点1アシストと大暴れだ。後半アディショナルタイム2分に右サイドを突破してチームの5点目をアシスト。1分後には、左からのクロスに走り込んで決めた。「チームのムードメーカーです」と松下義生監督(46)が褒める背番号12は「点を取ったのは冬の新人戦以来。

気持ちよかった」と声を弾ませた。

 全国に進めるのは参加8校のうち3校。準決勝で中津川FC(岐阜2位)を倒せば、9年ぶりの切符が手に入る。「勝ちたい。そして決勝で静学とやりたい」と、市川は県決勝の雪辱を誓う。脇川も「また得点できるよう頑張る」と闘志を見せた。橘がチーム一丸で勝ち進む。(里見 祐司)

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