2026年度前期のNHK朝の連続テレビ小説「風、薫る」の追加キャストが8日に発表され、お笑いトリオ「森三中」大島美幸が朝ドラに初出演することが明らかになった。主人公モデルと同じ栃木県大田原市の出身だ。
演じるのは、うなぎ店の女将役。大島は「小さい頃から、家族で夢中になって見ていた朝ドラに出演させていただけるなんて、夢のようです。 天国のじいちゃん、ばあちゃんが泣いて喜びます」と感激した。「しかも生まれ育った、“大田原”が舞台。大田原の『ふるさと大使』でもあるので、全力でやらせていただきますし、全力で宣伝させていただきます。 大田原市民の皆さんの喜ぶ顔が見られるのが、今から楽しみです。水がきれいで米がうまい大田原!全国の視聴者の皆さま、是非“大田原”に遊びに来てください!」と喜んだ。
初めての朝ドラ出演に興奮が止まらない。「もちろん出演経験はありません。 高校生のときに、朝ドラを見て、見終わったらバイク通学で出発するという日々を送っていました! 『ふたりっ子』『あぐり』が大好きでした。『まんぷく』『とと姉ちゃん』『あさが来た』『まれ』『あまちゃん』『てるてる家族』『ちゅらさん』『君の名は』『おしん』たくさん見させてもらっています」と大の朝ドラファンであると明かした。
作品は、看護がテーマのひとつ。
ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。大島は「私自身、大田原市出身ということで、憧れの朝ドラの舞台が“大田原”と聞き本当に光栄です。大田原の皆さんの喜ぶ顔が目に浮かびます、大田原の『ふるさと大使』でもあるので他県の皆さんに知ってもらえるチャンスだと思い、心から感謝致します。米がおいしい、鮎がおいしい、川がきれい、梨がおいしい、野菜もおいしい、おせっかいが多いです」と地元を紹介した。
114作目となる朝ドラ「風、薫る」は、まだ女性の職業が確立されていなかった明治時代に、正式に看護学を学んで「トレインドナース」となった、大関和さんと鈴木雅さんがモデル。女優の見上愛と上坂(こうさか)樹里がダブルヒロインを務める。見上は不運が重なり、若くしてシングルマザーになった看護師・一ノ瀬りん役。上坂は、生まれてすぐに親に捨てられ、教会で育った大屋直美役。2人のヒロインが登場する作品は08年後期「だんだん」以来となる。