サッカーJ1東京VのGK中村圭佑が8日、「すごく尊敬している」父親への思いを明かした。

 実は中村の父親は、甲子園初出場を果たした叡明(埼玉)の中村要監督。

7日の津田学園との甲子園1回戦は延長12回タイブレークの末に4―5でサヨナラ負けを喫したが、父と生徒の聖地での戦いに「試合は途中から見ました。先に2点取られて、でも追いついて、延長で勝ち越したけれど負けてしまって。選手は分からないですが、彼らのプレーに心を動かされました。残念でしたが、これからも頑張ってほしいです。試合後に父へは、家族LINEでメッセージを送りました」とコメントを寄せた。

 父の奮闘する姿を見てきただけに、「ずっと勝負事の中で戦ってきて、最初は苦しい期間もあった思うけど、今こうやっていい方向に向かっているのは、今までやってきたことが出ていると思うのですごく尊敬していますし、誇らしいです」と、真っすぐなまなざしで思いを明かす。

 そして、父の思いも背負って、プロの世界で活躍することを誓った。

 「おなかにいる時から『野球選手にする』という感じで、(幼少期は)お父さんから野球を教えてもらっていた。本当は野球をやるはずだったけど、体を動かす目的でサッカーチームに入っていて、どっちを選ぶか決める時に自分のサッカーをやりたいという気持ちを受け止めてもらった。だからこそ、お父さんの気持ちもあるので、自分は結果を出さないといけないですし、ここから一流の選手になっていかないといけない」

 世代別日本代表に選出されるなど期待の20歳のGKが、特別な思いも胸にさらなる成長を続けていく。

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