J1町田は8日、東京・町田市内で次節の神戸戦(10日・Gスタ)へ向けて調整を行った。町田は後半戦が開幕してからリーグ戦5連勝中で、公式戦は8連勝。

順位もじりじり上げ、首位と勝ち点6差の6位になった。リーグ戦6連勝になれば、自身の監督就任初年度となる23年にJ2で記録したクラブ記録(第2節群馬戦~第7節藤枝戦)に並ぶ中、黒田剛監督は「リーグ5連勝は一回置いておく。捨てる、意識しない」と切り替えを強調した。

 次戦の神戸は6日の天皇杯4回戦で、柏と新潟にジャイアントキリングを果たした東洋大と対戦。延長にも及んだ激戦の末、延長後半アディショナルタイムに日本代表FW宮代大聖が決勝点を決めて、公式戦10戦負けなしとした。リーグ戦も序盤は低迷するも、現在は首位に立っており、史上2クラブ目の3連覇へギアを上げている。町田も神戸には通算1分け2敗と一度も勝てていない。首位で追いかけられるプレッシャーを昨季経験した指揮官も、「神戸は2連覇しているチーム。我々が去年やったような足踏み状態にはならないと思う」とうなる。

 ただ、王者相手に自信ものぞかせる。今季のアウェー戦では0―1で敗れたが、失点はオウンゴールのみ。DF菊池流帆が復帰してからリーグ戦4試合で1失点のみの堅守、DF望月ヘンリー海輝とDF林幸多郎による両ウィングバックの攻守での活躍、日本代表DF中山雄太のボランチでの可能性など、今回の対戦へ向けてポジティブな材料が多い。

黒田監督は「けが人で苦しかった前期を思えば、今は町田らしい、我々が本来やりたかったことを出来るようになってきた」とうなずくと、「目の前の首位をたたいてこそ、首位に一歩近づける。勝ち点3差になるのか、9差になるのか、サッカー人生において違う。そういう覚悟を持つ」と意気込んだ。

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