「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」(以下、JT杯)二回戦第一局・静岡大会の前日記者会見が8日、ホテルグランヒルズ静岡で行われ、藤井聡太名人=竜王、王位、王座、棋王、王将、棋聖=が意気込みを語った。
藤井名人はシードのため、二回戦からの登場。
JT杯は持ち時間が10分。同じく早指しで行われる昨年9月の銀河戦では、藤井が勝利を収めている。藤井は「(佐々木は)早指しでは勢いのある手を指してくる印象です。そのあたりを意識しながら臨みたい」と対策を口にした。9日は公開対局で行われることから、静岡県内のファンが大勢詰めかけることが予想される。「多くの方々に見ていただける機会。
佐々木八段(JT杯は初出場)「何百人、何千人の前で指すことはないので公開対局は不安でしたが、一回戦は集中して指せました。でも(対戦相手の)羽生九段が投了された時、ため息が聞こえたのは公開対局ならではですね(笑い)。藤井さんはもともと強いですが、最近はさらに安定した成績を残している。調子がいいのかな、と思います」