世界の名手が集い4チーム12騎手で争われるドバイデューティフリー シャーガーカップ(英国・アスコット競馬場)が現地時間9日(日本時間同日深夜)行われ、日本から参戦した坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=、岩田望来騎手=栗東・フリー=のアジア選抜が総合優勝を果たした。

 坂井騎手は6レース中5度の騎乗で2、10、1、8、9着。

4Rのシャーガーカップ・スプリント(芝1200メートル)ではプリンスオブインディアに騎乗し、内から鋭く抜け出してV。武豊騎手(07年1勝、08年2勝、11年1勝)、横山和生騎手(23年1勝)に続く日本人騎手3人目の勝利を飾った。

 馬上インタビューでは日の丸の旗をまとい、「馬がとても強かったです。私のアスコットでの最初の勝利。とてもハッピーです」とコメントし、テレビカメラに対してもサムアップポーズ。その後、馬から降りてからのインタビューでも「私のアスコット、英国での最初の勝利。夢が叶いました」。インタビュアーの「あなたはサウジカップのウイナー。そのときの喜びよりも大きいですか?」の質問には「セイム、セイム(同じくらい)。アイラブアスコット」と笑顔で答えた。

 岩田望来騎手は4、6、8、4、2着。最終6Rのシャーガーカップ・マイル(芝1590メートル)でセルリアンベイを2着に導いて、アジア選抜は68ポイントに。

最後に10ポイントを獲得したことで欧州選抜(67ポイント)を1ポイント差で上回った。2Rのシャーガーカップ・ステイヤーズ(芝3200メートル)でファイアブレードを勝利に導いたキャプテンのスラジ・ナレドゥ騎手=インド=と3人で栄光の表彰台に立ち、シャンパンファイトも行い、喜びを分かち合った。

 シルバーサドル賞(最多ポイント獲得騎手)は32ポイントを獲得した世界選抜チームのヒュー・ボウマン騎手(豪州)が2度目の受賞。25ポイントの坂井騎手は3位タイだった。

 ◆シャーガーC 英愛選抜、世界選抜、欧州選抜、今年から設けられたアジア選抜の4チーム(各3人)対抗で6レースの合計ポイントを競う。1着15ポイント(以下P)、2着10P、3着7P、4着5P、5着3P。日本人は最多8度出場の武豊をはじめ、これまで14人が出場している。

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