◇明治安田J2リーグ 長崎2-1札幌(9日・ピーススタジアム コネクテッド バイ ソフトバンク)

 北海道コンサドーレ札幌が終了間際の失点で、逆転負けを喫した。アウェー・長崎戦は前半18分、MF高嶺朋樹主将(27)の左ミドル弾で先制。

1―0で折り返すも、後半14分に高嶺が負傷退場すると劣勢に。同23分に追い付かれると、同アディショナルタイム(AT)7分に勝ち越し点を許し、1―2で敗れた。高嶺に加え、GK高木駿(36)も後半27分に負傷でピッチを退き、次戦16日のホーム・秋田戦以降の戦いに、不安を残す敗戦となった。

 粘り切れなかった。1―0で折り返した後半、10分過ぎまで互角の戦いを演じた札幌だったが、同14分、高嶺が右膝を痛めて退くと流れは長崎に傾いていった。9分後に同点とされるとAT7分、競り合いから抜け出した相手MFマテウスジェズスに決勝点を奪われた。第4審に示されていたAT8分をしのげず、勝ち点を手にすることはできなかった。

 上位進出へ「8月の5戦5勝」を目標に掲げ、2日の鳥栖戦を1―0で勝って臨んだ2戦目。序盤こそ押し込まれる展開も、前半18分の最初の好機に高嶺の左ミドルで先手を奪った。岩政大樹監督(43)が「しっかりとしたビルドアップからチャンスをつくれた」と振り返ったように、自陣からの展開をものにした。だが、ボランチの位置で攻守に奮闘していた高嶺を欠いて以降、流れを持ってくることはできなかった。

 後半27分には守護神の高木が自らベンチに赴いた後、ピッチを退いた。

昨年の左膝前十字じん帯断裂、今年の腰椎椎間板ヘルニアを乗り越えての復帰6戦目で、またも訪れたアクシデント。次戦以降の出場に影響する可能性は極めて高くなった。

 この日試合のなかったプレーオフ圏の6位・徳島との勝ち点差は7。要の選手を欠くことが濃厚な次戦以降へ、岩政監督は「まずはリフレッシュして、1週間準備していきたい」と立て直しを図る。

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