2日に行われたプロボクシングの後楽園ホール興行の試合後に急性硬膜下血腫で開頭手術を受けていた浦川大将さん(帝拳)が9日午後10時31分、都内の病院で死去した。28歳だった。

所属する帝拳ジムは10日、公式サイトで「選手、スタッフ一同ご冥福をお祈り申し上げます ここに生前のご厚誼に深く感謝するとともに謹んで哀悼の意を表します 皆様方から浦川選手に対する激励、お見舞いのメッセージやメール、お電話などを数多くいただきました 心より御礼申し上げます」などと訃報(ふほう)を伝えた。

 日本ライト級4位の浦川さんは、日本ライト級挑戦者決定戦で同級5位・斎藤陽二(29)=角海老宝石=と対戦し、8回TKO負け。7回終了までジャッジ3者が1~3ポイント差のリードと採点するなど優勢に試合を進めていたが、最終8回に連打を浴びてダウンを喫しTKO負けとなった。試合後は担架で運ばれ、医務室では一時意識を回復したものの、救急搬送されて緊急開頭手術を受けていた。

 浦川さんは1997年3月7日、東京・葛飾区生まれ。2018年3月にプロデビュー。2度目の挑戦となった20年度の新人王トーナメントで、全日本ライト級新人王を獲得した。23年11月の日本同級挑戦者決定戦で三代大訓(横浜光)に判定負けを喫したが、24年4月に神足茂利(M・T)に6回TKO勝ちして再起。同年10月の日本同級挑戦者決定戦で村上雄大(角海老宝石)に判定負けした。戦績は10勝(7KO)4敗。

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