J1のC大阪の森島寛晃会長が10日、1968年メキシコ市五輪でアジア勢初の表彰台となる銅メダルを獲得したサッカー日本代表のエースで、同大会で得点王にも輝いたFW釜本邦茂さん(日本サッカー協会元副会長)の訃報(ふほう)を受けて、コメントを発表した。
現役時代は日本サッカーリーグ(JSL)で、C大阪の前身となるヤンマーディーゼルサッカー部でプレーし、引退後はG大阪などで監督を務めた。
以下、クラブを通して発表されたC大阪森島会長のコメント
「このたびの訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。釜本邦茂さんは、日本サッカー界を長年牽引されてきた偉大な存在であり、私たちセレッソ大阪の前身であるヤンマーディーゼルサッカー部のOBとしても、クラブの姿勢や文化を築いてこられた大先輩です。現役引退後も、サッカースクールや地域イベントなど、多くの場でご一緒させていただきました。未来の子どもたちに指導される姿、地域の皆さまと触れ合いながら活動される姿勢は、常に私の心に深く刻まれています。また、卓越した技術と勝負強さで、ボールが渡れば必ずゴールを決めるという圧倒的な存在感を持ち、日本サッカーの歴史に大きな足跡を残されました。こうして偉大な先輩を失ったことは、言葉にならないほど残念でなりません。釜本さんが築かれた功績と精神は、これからも日本サッカー界に受け継がれていくことでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします」