1968年メキシコ市五輪でアジア勢初の表彰台となる銅メダル獲得に貢献したサッカー日本代表のエースで、同大会で得点王にも輝いたFW釜本邦茂さん(日本サッカー協会元副会長)が10日午前4時4分、肺炎のため大阪府内の病院で死去した。81歳だった。
釜本さんの訃報に接し、日本代表の森保一監督が10日、広島市内でのイベント後に取材に応じ、故人をしのんだ。
森保監督「日本のレジェンド中のレジェンドの釜本さんが亡くなったということを知り、本当に悲しい思いです。我々と活動の年代は違いますが、釜本さんがメキシコ五輪で銅メダルを取ったチームの中心としてプレーをされ、そこを目標に日本代表、五輪代表は活動していました。世界でも勝っていけるというプレーを我々に示してくださり、日本が世界でも戦えるということを本当に考えさせてくださった、偉大な方がお亡くなりになって本当に寂しい気持ちでいます。本当にお悔やみを申し上げたい。ご冥福をお祈りしたい。
釜本さんのようなストライカーが(今後日本に)出てきて、(そうなれば)また日本も世界を取る確率が上がってくると思います。現代の選手たちも釜本さんを目標に、同じポジションでやっている選手は特に、ストライカーとして、(釜本さんのようなプレーを)イメージに持って自分の成長に、そして日本代表の勝利に貢献してもらいたいなと思います」