◆第61回CBC賞・G3(8月10日、中京競馬場・芝1200メートル、良)

 サマースプリントシリーズ第4戦となるハンデ重賞は17頭(カリボールは出走取消)で争われ、ハンデ57キロで5番人気のインビンシブルパパ(牡4歳、美浦・伊藤大士厩舎、父シャラー)が、直線で後続の追い上げを振り切り、逃げ切って重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分7秒4。

 前走までダートで8戦5勝。芝初挑戦だった前走の函館スプリントSは4着で、芝2戦目で見事に初タイトルをつかんだ。初コンビの佐々木大輔騎手は、9日のエルムS(ペリエール)に続く2日連続の重賞制覇となった。伊藤大調教師は23年ニュージーランドT(エエヤン)以来、重賞3勝目。

 2着はハンデ55・5キロで1番人気のジューンブレア(武豊騎手)、3着はハンデ57キロで4番人気のシュトラウス(杉原誠人騎手)が入った。

 ハンデ55キロで6番人気のカルチャーデイ(横山典弘騎手)は、道中は勝ち馬の後ろでインを追走、4角3番手から踏ん張り5着だった。

 横山典弘騎手(カルチャーデイ=5着)「もう少しリラックスしてくれれば良かったね。でもよく頑張っているよ」

 藤懸貴志騎手(ベガリス=6着)「大外枠でしたが、理想的なポジションで楽に2番手を取れました。そこから自分も勝つために、ペースを上げないように気を付けました。前の馬には逃げ切られましたが、よく頑張ったと思います」

 小崎綾也騎手(クラスペディア=7着)「陣営と話して、控える策をとろうと。枠も良くて、そういう競馬を組み立てやすかったです。こういう競馬を続けていけば、いずれは結果につながるのではと思います。

ただその先、勝ち切るためには何かが必要かもしれません」

 荻野極騎手(ジャスティンスカイ=8着)「前走よりも状態は上向いていました。前走同様に、前半からのスピードの乗りも良く、いい位置で進めることができました。最後伸びきれなかったのは、展開もあるかもしれません」

 酒井学騎手(メイショウソラフネ=9着)「ゲートの中で、隣が牝馬で、それを気にしている感じでした。そこから真っすぐ向けたけど、結局ポコンと出てしまいました。後ろになってペースも遅くて、かみ合う感じじゃなかったです。しっかり力を出せばもっとやれる馬。力を出し切れず申し訳ないです」

 西塚洸二騎手(ワイドラトゥール=10着)「ゲートを出たし、全体的には良かったです。ただ1200メートルは忙しいですね。次は勝ってる条件で頑張りたいです」

 角田大和騎手(ポッドベイダー=11着)「厩舎と前走まで乗っていた荻野極騎手から話を聞き、ゲートを出て進みが良くないというイメージを持っていましたが、思った以上に進みが悪かったです。その点で難しかったです」

 小沢大仁騎手(グランテスト=13着)「攻め馬の感じから状態は良かったですが、馬場が渋ると持ち味を発揮できませんね。馬場に泣かされました」

 川須栄彦騎手(テイエムリステット=14着)「久々の芝の1200メートルの重賞だったので、リズムを大事に乗りました。向こう正面から3コーナーにかけて、力むところがありましたが、直線は外に切り替えて、脚を使ってくれました。

条件が替わって、新たな一面を見ることができました」

 吉村誠之助騎手(エイシンワンド=15着)「いい状態で、いい競馬ができました。でも、最後の坂で苦しくなってしまいましたね」

 北村友一騎手(バルサムノート=16着)「1200メートルだと二の脚でいいポジションが取れませんでした。もう少しポジションを取りたかったですが、取れなかったので終始その位置をキープするだけになってしまいました。しんどいレースになってしまいました」

 田口貫太騎手(ミルトクレイモー=17着)「きつい競馬になってしまいました。3、4コーナーで追えない形になって、ポジションを下げられたことが痛かったです」

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