◆フィギュアスケート サマーカップ 第2日(10日、滋賀・木下カンセー・アイスアリーナ)
ジュニア男子ショートプログラム(SP)が行われ、昨季世界ジュニア選手権覇者の中田璃士(りお、TOKIOインカラミ)が81・74点をマークし、12日のフリー進出を決めた。ジャンプを全て成功させるなど会場を盛り上げた。
6分間練習で行っていた3回転フリップ―トウループのコンビネーションを急きょ取り入れた。見事着氷すると、ガッツポーズを作り、会場からも大歓声が起きた。その一方で強化してきたスピンは「2点」と辛口評価。「NTCの練習で見てもらったのにこれだった。遅かったり、練習したことができなかった」と悔しさをのぞかせた。
ドスコイポーズはこの日の前から決めていたという。7月のアクアカップに次いで2度目の披露。「野球の試合を見ていると、山川選手がホームランを打ったときに『ドスコイ』と声援で返ってくるのが好き。お客さん全員から返ってきたらうれしい」とファンへ呼びかけた。
今季はジュニアグランプリファイナル、全日本ジュニア、世界ジュニアのジュニア優勝の3冠に加え、全本選手権制覇の“4冠”を目標とする16歳。フリーでは4回転サルコウとトウループを予定する。成功した際はもう1本トウループを入れるともくろむ。「それも降りたら、後半にループもやろうかな」と笑った。