◆女子サッカー◇SOMPO・WEリーグ第1節 INAC神戸2―0日テレ東京V(10日・神戸ユニバー)

 選手、コーチとして女子日本代表「なでしこジャパン」で活躍した宮本ともみ新監督(46)が率いるINAC神戸は、ホームで開幕戦を迎え、日テレ東京Vに勝利した。初陣を飾ったクラブ初の女性指揮官は「めっちゃ疲れました(笑)。

先発選手、交代のタイミングとか自分で決める怖さと、勝てた喜びは想像以上でした」と笑った。

 チーム初ゴールを誰よりも喜んだ。後半18分、ゴール正面に走り込んできた女子日本代表MF成宮唯(30)が左からのクロスを右足で合わせて先制。駆け寄ってきた成宮を抱きかかえた宮本監督は「体が勝手に動いていた」と照れ笑い。自身開幕初得点のMFも「『やったー!』ってしたら、監督も横でめっちゃ喜んでいた」と、2人でサポーターに向かってガッツポーズを披露した。

 大雨のなか、昨季覇者との開幕戦。厳しい環境のなかでも、後半43分にはFW吉田莉胡(23)が、ちふれ埼玉から移籍後初ゴールを決め、21年のWEリーグ開幕から日テレ東京V戦は9戦無敗(5勝4分け)だ。「初戦に勝てたのは大きい。めちゃくちゃうれしかったけど(最終節まで体力が)持つかな」と宮本監督。3季連続2位のWEリーグ初代女王を、4季ぶりのV奪還に導く。(森脇 瑠香)

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