ノルディックスキー複合で五輪3大会連続でメダルの渡部暁斗(北野建設)が11日、企業版ふるさと納税の制度を使い、故郷の長野・白馬村に約30万円の寄付を行った。

 22年9月からスタートしたエコパートナープロジェクトの一環で、白馬村の環境保全、次世代のスキー選手育成のために、マネジメント契約を結ぶファーストトラックを通じ納税。

「もう結果を出すだけのアスリートは必要とされなくなってきている。活動を通して社会に還元できれば」と思いを伝える。

 プロジェクトは3年前に地球温暖化による雪資源の減少に将来への危機感を抱き「次世代に雪を残す」との思いに突き動かされ、ヘルメットスポンサーの広告料約100万円で、家族分のCO2排出量を実質ゼロにするカーボンオフセットに取り組んできた。「個人の力は小さいけど、自分に何ができるかを考えることが大事だと思う」と会見に出席した長野・白馬中のスキー部の生徒らを前に熱弁した。

編集部おすすめ