◆フィギュアスケート サマーカップ 最終日(12日、滋賀・木下カンセー・アイスアリーナ)

 ジュニア男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の高橋星名(せな、木下アカデミー)が140・94点をマークし、合計217・25点で優勝を果たした。昨季世界ジュニア優勝の中田璃士(りお、TOKIOインカラミ)を僅差で逆転。

「まだ優勝した実感がないが、この結果は自分のご褒美。うれしい」と笑顔を見せた。

 冒頭の4回転サルコーは転倒。「日頃の練習で4回転を失敗しても、ほかのトリプルのジャンプで巻き返す練習をしてきた」と切り替え、ルッツ―トウループの連続3回転、トリプルアクセル(3回転半)―2回転トウループのコンビネーションを決めるなど、まとめ上げた。演技後は会場から大きな拍手が送られ、観客に手を振って応えた15歳。「自信を持って挑むことができて、どのジャンプも大きなミスなく終えることができて満足している」と胸を張った。

 昨季は全日本ジュニア選手権2位、世界ジュニア選手権9位などの成績を残した。今季は2年連続のジュニアグランプリ(JGP)ファイナル出場と4回転成功を目標に掲げた。「自分は本番に強くない」と話し、「自分のメンタルを安定させたい」と意気込む。JGPは第2戦のトルコ大会(27~30日)にエントリー。この勝利を弾みに、世界でも快進撃を見せる。

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