◆第61回札幌記念・G2(8月17日、札幌競馬場)=8月12日、函館競馬場
北の大地で輝きを取り戻す。シュヴァリエローズ(牡7歳、栗東・清水久詞厩舎、父ディープインパクト)は6歳の昨秋に京都大賞典、ステイヤーズS連勝で遅咲きの花を咲かせたが、今年3戦はいずれも大敗を喫した。
「最近は後ろからの競馬になっているので、前進気勢を求めて乗っています」と吉田助手。1週前には栗東・CWコースで6ハロン81秒2―10秒9と鋭く伸びた。「追い切るごとに良くなっています」と確かな手応えを胸に先週末、函館へ移動した。
鞍上には先週、JRA4600勝を達成した武豊。このレースでも他を圧倒する最多8勝。同じ清水久厩舎のトウケイヘイローで挙げた2013年以来の勝利を目指す。吉田助手も「どんな競馬をしてくれるか」と期待する。この後には豪G1のメルボルンC(11月4日、フレミントン競馬場・芝3200メートル)も視野に入れる一戦。レジェンドの手綱さばきで世界への一歩を踏み出す。(山本 武志)