大相撲の夏巡業が12日、宮城・仙台市で行われ、関脇・若隆景(荒汐)が、関取衆の申し合い稽古に参加して汗を流した。

 相撲を取る稽古は10日に行われた山形・山辺町での巡業以来、今巡業では2回目。

幕内・王鵬(大嶽)らを相手に5連勝し、6番連続で取って存在感を示した。稽古後は「徐々に番数増やしていければ。中身をしっかりさせてやっていきたい」と振り返った。

 小結だった5月の夏場所は12勝、先場所は10勝で2場所連続の2ケタ白星。大関昇進の目安は「三役で直近3場所33勝」で、秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)は大関取りに挑む。さらなる高みへ「来場所が大事だと思うので、これからしっかり稽古をして、気持ちと体をつくっていけたら」と闘志を燃やした。

 今会場の支度部屋は三役以上と幕内以下で部屋が分かれていたが、若隆景は幕内以下の部屋で、普段の巡業から明け荷を横に並べる21歳の幕内・安青錦(安治川)とこの日も横並び。「気づいたらこっちにいました」と、先輩力士としてさりげない気遣いを見せた。

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