◆プロボクシング ▽日本フライ級タイトルマッチ10回戦 ●王者・永田丈晶(判定)同級1位・野上翔〇(12日、東京・後楽園ホール)
日本王座初挑戦の日本フライ級1位・野上翔(24)=RK蒲田=が、王者・永田丈晶(27)=協栄=に2―0(95―95、96―94、98―92)の判定勝ち。元日本ユース同級王者の野上が、プロ6戦目で日本タイトルを獲得した。
サウスポー同士の一戦は、序盤から野上がハイテンポに右ジャブを突きながら右にサークリングし、プレスをかける永田をコントロール。5回の途中採点は、48―47、49―46、50―45と、ジャッジ3者とも野上を支持した。6回以降、劣勢の永田がプレスを強めたが、野上は冷静に右ジャブ、左フックで対抗。7回には永田の左がクリーンヒット。最終回も永田の左が野上の顔面をとらえたが、野上は「前半は取れたかなと思っていた。作戦通り。後半は(永田が)出てくるの分かっていた」と冷静に左で迎撃。「危ないシーンがあったが、前回の試合までに学んだことが生かせた。今回の試合も、次の試合に生かしてたい」と笑顔で話した。
名門・拓大で主将を務めたアマエリート。「勝つ気しかない」と自身満々で臨んだ初タイトル挑戦だった。今年1月から7月まで月に1度、2泊3日の日程で山梨合宿を敢行。
あす13日が25歳の誕生日。後楽園ホールに駆けつけた応援団から「ハッピーバースデー」ソングで祝福された新王者は、リング上で「いつも課題ばかり残る試合だったが、もっともっと強くなります。これからも応援よろしくお願いします。世界チャンピオンになります」と高らかに宣言した。
戦績は永田が10戦8勝3敗、野上が6勝(3KO)。