名門・明大卓球部の現役学生とOBによるエキシビションマッチ「GOATUS presents 明大ドリームゲームズ~調布市制施行70周年記念事業~」が12日、東京・調布市総合体育館で行われた。2020年に卓球部の創設90周年記念試合として開催して以来、2度目の試みで、初の有観客試合。
大会アンバサダーは21年東京五輪混合ダブルス金メダルの水谷隼氏が務め、OBは戸上隼輔(井村屋グループ)、宇田幸矢(協和キリン)、森薗政崇(BOBSON)、神巧也(ファースト)ら13選手が参加。戸上、宇田組が2月の全日本選手権男子ダブルス優勝の飯村悠太(3年)、木方圭介(2年)組と対戦するなど、計10試合が行われた。
森薗は渡辺裕介(協和キリン)とペアを組み、軽快な動きを披露。後輩の学生たちに対し、興行として観客の前でプレーした経験が糧になることを期待し「そういう経験をして分厚い選手になっていく。今後、大学の試合で最高のパフォーマンスを発揮できる礎になるんじゃないか。これを続けていくことが大切」と指摘。自身は男子ナショナルチームのコーチを兼任する関係で久々の実戦となったが、今後について「試合に出ていく予定でずっと練習やトレーニングをしている。皆さんにまたいい姿を見せられたら」と報告した。
出場選手で最年長32歳の神は、シングルスで宮川昌大(協和キリン)に勝利と貫禄を見せた。学生時代に指導を受けた高山幸信監督、田崎俊雄元監督もベンチ入りしており「プレーも楽しかったし、卒業して10年以上たって、高山さんや田崎さんと一緒に戦えたことも楽しかった」と充実した表情で振り返った。
卓球部を率いる高山監督は「学生にとってプラスでしかない。