◆フィギュアスケート サマーカップ 最終日(12日、滋賀・木下カンセー・アイスアリーナ)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)6位の千葉百音(木下グループ)は131・84点をマークし、合計192・44点の2位で今季初戦を終えた。優勝した中井亜美(TOKIOインカラミ)とはわずか0・40点差。
「ロミオとジュリエット」を演じたフリー。冒頭でフリップ―トウループの連続3回転を決めるなど、大きなミスなくまとめあげた。フリーでは1位の点数を記録したが、「SPは大事なので、今回の結果は全然満足していない」。11日のSP後は拠点の京都アイスアリーナに戻り調整した。悔しさをバネに2位まで巻き返したが、納得は行かない様子だった。
来年2月にミラノ・コルティナ五輪を控える今季。代表にかける思いは強い。「今大会のできだとオリンピックに行くには乏しい実力。練習でどういう心持ちで仕上げていくかが大事になる。『五輪を目指している』と言うからには、それ相応の練習や考え方を改めていかないといけない」。昨季は世界選手権で銅メダルを獲得した実績があるが、3枠の代表入りには危機感を持つ。
次戦は木下グループ杯(9月5~7日、大阪)を予定し、「全力でできるまでやって、答え合わせができる。試合の時にいい緊張感で臨めるくらい仕上げていきたい」と力強く語った。