バレーボール女子日本代表は13日、都内で世界選手権(22日開幕、タイ)に向けた合宿を公開し、チーム最年少18歳のアウトサイドヒッター・秋本美空(姫路)は「VNLではメダルを取れなかったので、世界バレーではしっかりメダルを取れるようにしたいです」と決意をにじませた。元日本代表で秋本の母・愛さんが銅メダル獲得に貢献した2010年大会以来の表彰台を目指していく。
7月まで行われたネーションズリーグ(VNL)ではシニア代表デビューを飾り、チームとして4位に入った。同大会後の合宿では、フェルハト・アクバシュ監督の指令で1日にサーブを午前25本、午後25本を打つ“50本ノック”で特訓。高校時代まではジャンプサーブだったが、代表ではジャンプサーブとジャンプフローターサーブを打ち分ける「ハイブリットサーブ」に挑戦中。この日は相手コートにいた石川真佑主将(ノヴァーラ)を崩す場面も見られ「今日は調子が良かった。トスを高くして最後の踏み込みの2歩は力強く。上からダダンって打っていきます」と手応えを語った。
世界選手権はこれまで4年に一度、開催されてきたが、今年から1年おきに変更された。出場32チームが4チームずつの組に分かれ、各組上位2チームが決勝ラウンドに進む。世界ランク5位の日本は、15年ぶりの表彰台を目指し、23日に同44位のカメルーンとの初戦に臨み、25日に同16位のウクライナ、27日に同9位のセルビアと戦う。秋本は「最初の2戦は、絶対に取らないといけない。やってきたことを試合で発揮したい」と気を引き締めた。