バレーボール女子日本代表は13日、都内で世界選手権(22日開幕、タイ)に向けた合宿を報道陣に公開した。

 23歳のアウトサイドヒッター・和田由紀子(NEC川崎)はコンディションを考慮し、別調整した。

午後からの練習が公開され、和田は6対6の実戦形式の練習には加わらず、体育館の端でチューブを使った下半身のトレーニングなど別メニューをこなした。「別でやらせてもらっているけど、試合に向けては違う形で、チームと同じように良い状況に持ってこられている」と状態を明かし、9日後に開幕する世界選手権に向けて仕上げている段階であると強調した。

 7月まで行われたネーションズリーグでは、準決勝でブラジル、3位決定戦でポーランドに敗れたが、4位に入った。和田は個人でも日本で1位、全体4位の計223得点をマーク。身長174センチながら、スイングスピードや打ち分けを武器に、日本の得点源として存在感を示した。「序盤は得点を重ねられたけど、終盤は向こうが駆け引きをしてきたり、嫌な感じの場面が増えて、なかなか思ったような景色が見えないこともあった」と一定の手応えはあったものの、満足していない。

 世界選手権はこれまで4年に一度開催されてきたが、今年から1年おきに変更された。出場32チームが4チームずつの組に分かれ、各組上位2チームが決勝ラウンドに進む。世界ランク5位の日本は、2010年大会銅以来のメダル獲得を目指し、23日に同44位のカメルーンとの初戦に臨み、25日に同16位のウクライナ、27日に同9位のセルビアと戦う。和田は「世界バレーではメダルを取りに行きます。今年やってきたことを結果で証明したい」と決意をにじませた。

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