今年の第101回箱根駅伝(1月2、3日)2位の駒大・大八木弘明総監督率いる少数精鋭チーム「Ggoat」の田沢廉、鈴木芽吹(ともにトヨタ自動車)、篠原倖太朗(富士通)、桑田駿介(2年)、落合晃(1年)が13日、羽田空港からスイス・サンモリッツ合宿へ出発した。

 4月の日本選手権1万メートルを初制覇した鈴木は、今月9日にベルギーで行われたオールデゲムの5000メートルを13分16秒43で走破。

「日本選手権が終わってからあまり練習ができていなかった。その中でどれくらいいけるか調整のレースでしたが、その中でセカンドベスト。1万メートルを主で考えているので、そこへ向けて、質は下げずに来られていると確認できた」と手応え。東京世界陸上出場へは今後のワールドランキング次第となるが「もちろん、出るつもりでしっかりやります。(合宿の)前半は量をしっかり。後半から質を上げていきたい」と冷静に話した。

 昨シーズンけがに苦しんだ田沢は今季3レースを走り、レース感覚は「少しはつかめたと思います」とうなずく。今年は出走しなかった1月1日のニューイヤー駅伝も「応援してくれている人たちに、返したいという思いで走りたい」と力を込めた。社会人1年目の篠原も「責任を持って走らないとっていう思いです」と表情を引き締める。昨年は駒大主将としてチームに残ったため、スイス合宿は初参加。「たぶんきついですけど、頑張ります」と笑顔で意気込んだ。

 男子800メートルの日本記録保持者・落合は出場が視野の世界陸上を見据えて最終調整。

「しっかりスタミナ面を強化していく」と決意し、海外合宿初参加の桑田は「今後のためにもなってくると思うので、考えながら行動したい。この合宿を良いチャンスだと思って、秋以降のレースでまた変われたらいいなって思います」と駅伝シーズンへもさらに力をつけていく。

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