◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 第1日(27日、福岡・芥屋GC=7293ヤード、パー72)

 8月のメジャー、全英女子オープンで初優勝した山下美夢有(花王)の弟、22歳・山下勝将(まさゆき、フリー)がプロ3戦目で初の予選突破を狙う。

 山下は近大4年だった昨年、日本プロゴルフ協会の資格認定プロテストで昨年トップ合格した。

今季は日本プロ選手権、リシャール・ミル・チャリティーでともに予選落ち。山下は「どちらもギリギリで落ちてしまい、悔しかった。ショット精度やアプローチとパターなど、まだ他のプロと差があるので改善したい」と課題を挙げた。

 芥屋GCは自身初挑戦。27、28日で9ホールずつ練習ラウンドを行った。グリーンは硬くて速い難しいコースセッティング。「ラフだとウェッジで打っても球が止まらない。フェアウェーキープがカギになる」と見据えた。

 姉・美夢有の全英女子オープン優勝は日本からテレビ観戦で応援した。「もともと離れてたけど、どんどん離されていきますね。本当にいい刺激をもらいます」と言う。姉が8月の北海道meijiカップに出場した後、家族5人で石川、富山、長野・軽井沢などを旅行し「リフレッシュできました」と笑顔を見せた。

 2週間ほど日本でオフを過ごした姉、コーチで父の勝臣(まさおみ)さんと練習に励んだ。父から「ピンを狙いたい欲は出てくるけど、美夢有もデビューした当時はセンターを狙ってプレーしてた。まずはパーオンを増やすこと」とアドバイス。姉からも「アプローチ、パターをいっぱい練習しなさい」と助言を受け、重点的に磨いてきた。

 アマチュア時代の21年に関西オープンで23位に入るなど、レギュラーツアーで経験を積んできた。プロとして3戦目に向けて「まずは予選通過を目指して、上位に食い込みたい。どの試合も2アンダー以内を目指す」と力を込めた。

 ◆山下 勝将(やました・まさゆき) 2002年12月29日、大阪府生まれ。22歳。近大出身。姉は女子プロゴルファーの山下美夢有。22年の「ダンロップフェニックストーナメントinふくしま」で下部ツアー史上7人目のアマチュア優勝。

24年PGA最終プロテストでトップ合格。得意クラブはパター。平均飛距離は280ヤード。162センチ。家族は両親、姉、妹。

編集部おすすめ