◆テニス ▽全米オープン(27日、米国・ニューヨーク)
7本のマッチポイントをはね返し、大逆転で1回戦を突破した世界ランキング94位の内島萌夏(安藤証券)だったが、2回戦で敗退した。4大大会2度の優勝を誇る同62位のバルボラ・クレイチコバ(チェコ)に4-6、2-6のストレートで敗れた。
けがで世界ランキングを落としているが、元世界2位の壁は高かった。内島は、相手の切れ味の鋭いショットの前に、なかなか主導権を握れず。決定打は2倍以上の差をつけられ、凡ミスも相手が少ないとなれば、勝機は生まれなかった。
内島は、9大会連続1回戦負けで、この大会を迎えた。5月4日に閉幕したマドリード・オープンで世界3位(当時)のペグラ(米国)を下すなど8強入り。しかし、左ひざを痛め、そのけがを引きずった。
今大会の1回戦でも、第1セットを奪いながら、最終セットで7本のマッチポイントを握られた。後がない状況に追い込まれ「また(勝てない)か」とよぎった。しかし、1ポイントごと集中することで、大逆転につなげた。
2回戦で敗れたが、ようやく長いトンネルを抜けた。「勝って泣いたのは初めてかもしれない」というほど、勝利に飢えていた。この後、10月には木下グループ・ジャパンオープン、東レ・パンパシフィック(ともに東京・有明)と、地元での大会がある。