◆マリーゴールド「ドリーム・スターGP」(30日、後楽園ホール)

 女子プロレス「マリーゴールド」は30日、後楽園ホールで最強で最高の女子レスラーを決める真夏のリーグ戦「ドリーム・スターGP」を開催した。

 メインイベントのドリームリーグ公式戦で4勝1敗の勝ち点8で首位を走るワールド王者の林下詩美と2勝1敗で勝ち点4の岩谷麻優が対戦した。

 スターダム時代の2023年8月13日、エディオンアリーナ大阪でのIWGP女子選手権以来の一騎打ち。その時は王者だった岩谷が林下を破り防衛に成功した。

 その時以来、もちろんマリーゴールドでは初のシングル対決は、激しい打撃戦から両者が技を真っ向からぶつけ合う激闘となった。林下が岩谷の必殺技「二段式・ドラゴン・スープレックス・ホールド」を掟破りで繰り出すなど白熱の攻防は、試合時間の15分が瞬く間に過ぎ去り時間切れ引き分けとなり共に勝ち点1を上乗せした。

 試合後、両者は大の字のままマイクを持ち岩谷が優勝戦での決着戦を望めばリーグ戦首位を守った林下も受けて立つことを約束した。バックステージで林下が「マリーゴールドのエースとして負けられなかったんですけど15分じゃ岩谷麻優を仕留めることは…」とコメントしていると岩谷が登場し「ドローじゃん」と声をかけた。

 さらに岩谷は「あなたとは節目節目で戦うことが多いけど、やっぱ強いね」とエールを送ったが、自らの必殺技「二段式ドラゴン」を使われたことに「やってくれたね」と憤り「そっちがその気でいるならさ。こっちだってさ、ハイジャックボム、次、決めてやるから」と再戦となれば林下の必殺技をぶつけることを予告した。これに林下は「投げられるもんなら投げてみてください」と余裕の姿勢で受け止め岩谷が「次こそ投げてやるわ」と宣言して立ち去ると「次は絶対に岩谷麻優仕留めてやるからな」と林下は返り討ちを予告した。

 残りの公式戦は林下が9・14後楽園の天麗皇希戦のみ。岩谷は残り3戦が残っており終盤戦に突入し目が離せない展開となった。

 ◆8・30後楽園大会全成績

 ▼第0試合・6人タッグマッチ

南小桃、勇気みなみ、○橘渚(6分44秒 ラ・マヒストラル)石川奈青、ハミングバード、山﨑裕花●

 ▼DREAM LEAGUE公式リーグ戦 15分1本勝負

○瀬戸レア(1勝4敗=勝ち点2)(8分24秒 オースイ・スープレックス・ホールド)CHIAKI(1勝4敗=勝ち点2)●

 ▼STAR LEAGUE公式リーグ戦 15分1本勝負

○田中きずな(1勝3敗=勝ち点2)(8分2秒 HETAクラッチ)松井珠紗(3勝2敗=勝ち点6)●

 ▼同

△後藤智香(1勝2敗1分=勝ち点3)(6分59秒 両者リングアウト)野崎渚(3勝1敗1分=勝ち点7)△

 ▼DREAM LEAGUE公式リーグ戦

○ビクトリア弓月(4勝1敗=勝ち点8)(8分34秒 ビクトリア・シューティング→片エビ固め)Maria(2勝3敗=勝ち点4)●

 ▼同

○天麗皇希(3勝2敗=勝ち点6)(13分30秒 アメジスト・バタフライ→片エビ固め)山岡聖怜(2勝3敗=勝ち点4)●

 ▼STAR LEAGUE公式リーグ戦

○青野未来(1勝1敗1分=勝ち点3)(8分56秒 スタイルズ・クラッシュ→エビ固め)ちゃんよた(2勝3敗=勝ち点4)●

 ▼同

○桜井麻衣(3勝2敗=勝ち点6)(13分6秒 レッグクラッチSTF)MIRAI(1勝2敗1分=勝ち点3)●

 ▼DREAM LEAGUE公式リーグ戦

△林下詩美(4勝1敗1分=勝ち点9)(15分時間切れ引き分け)岩谷麻優(2勝1敗1分=勝ち点5)△

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