◇ラグビー アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2025 日本57―15カナダ(30日、ユアテックスタジアム仙台)

 1次リーグB組で、世界ランク13位の日本は、同24位のカナダに57―15で勝利した。後半に6トライで突き放し、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「チームとして一丸となって40点差をつけられたのは大きい。

評価できる」と笑みをのぞかせた。

 序盤は重い空気が漂った。前半3分、NO8ファカタヴァ(BR東京)のトライで幸先よく先制したが、その後は続けてのオフサイド、ボールを前に落とすミスなどで流れに乗れず。31分には連続の反則でロックのララトゥブア(神戸)が10分間の一時退場となった。「いい準備ができて、期待値が高かった」と指揮官。故に「行き急いで、展開できない時に個人でどうにかしようとしていた。そこで反則を犯してしまった」。この日、初めてゲーム主将を務めたロックのディアンズ(BL東京)を中心に、リーダー陣で打開を図った。

 前半38分、ディアンズが敵トライエリア前から突進してトライ。勝ち越して折り返すと、フィフティーンに「チームで固まって、ワンチームで。全員のためにプレーしないと」と声をかけた。後半は選手交代も効き、6トライの猛攻で結果は快勝。

戦後最年少、23歳4か月でキャプテンマークを巻いたディアンズに、指揮官も「素晴らしい働きをしてくれた。ワーナーもリーチのようなキャプテン、それ以上のキャプテンになる素質を持っている。それを目指してほしい」とコメントした。

 2015、19年W杯で主将を務め、7月のウェールズ戦でも日本を率いたFWリーチ・マイケル(BL東京)はこのシリーズ不在。絶対的なリーダーを引き合いに、ディアンズを「先ほどのように、試合の内容を端的にまとめる。口数は多くないけど、言うべきコメントが単刀直入で、的確。リーダーとして必要な素質を持っている」と評した。

 試合前「いつもより緊張したけど、コイントスで勝って、緊張感がちょっとなくなったというか。いつも通りの自分で、準備ができた」と和ませたディアンズ。ジョーンズHCから「ベストな選手になってほしい」という期待に、ひとつ成長を示した。日本は9月6日に米国との1次リーグを戦い、プレーオフでは19年以来の優勝に挑む。

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