◆パ・リーグ 西武1―7オリックス(30日・ベルーナドーム)
オリックス・広岡大志内野手(28)が勝利の扉を開けた。「狙い球を絞っていきました」と集中力を高めたのは3回。
今季は6本塁打のうち、先制弾が3本、逆転弾が2本、そしてサヨナラ弾が1本。効果的な一発が目立つ。だが、7月11日の日本ハム戦(エスコン)で右ろっ骨骨折から復帰後、同月は月間打率2割3分9厘と、やや苦しんだ。
試合前練習では連日、嶋村1軍打撃コーチと意見交換。ある時は「振り出しのところが少し硬くなっている」とヒントを与えてもらった。「ずっと見てくれている。自分の思っていることと、しっかり照らし合わせて」。試行錯誤を重ね、8月17日の西武戦(京セラD)では、延長12回に自身初のサヨナラアーチ。2か月半ぶりの一発を放つと、以降は10試合でマルチ安打2度と1番打者としての存在感を光らせる。
「目の前の(試合に)勝つことだけにこだわって、結果を大事にやっていきたい」。