研ぎ澄まされた集中力を大城卓が発揮した。1点を追う7回1死一、三塁の絶好機で、リチャードの代打として登場。
代打などが中心で出場機会が限られる状況でも、8月は11試合で16打数7安打、打率4割3分8厘。代打でも結果を残せている要因はリサーチだ。「試合を見ながらここは(出番が)ありそうだなとか、試合の状況を見ながらやってます」。試合展開を読みながら出番に向けて体をつくって準備。相手投手の交代があれば球種の傾向や球筋をじかにチェックするなど工夫を凝らしている。
打撃不振に苦しんできたが今は復調傾向。打力を生かすために7月以降は一塁の練習を増やし、甲斐が離脱してからは捕手の練習も行うなど、勝利に貢献するために複数ポジションでの準備も怠らない。幅広い起用に応える大城卓の存在がシーズン最終盤、ポストシーズンに向けて大きくなってきた。