◆米大リーグ ドジャース1―6Dバックス(30日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が30日(日本時間31日)の本拠地・Dバックス戦に「1番・DH」で出場したが、5回に味方のボーンヘッドによる“幻の犠飛”で打点を逃し、3打数無安打1四球で連続試合安打は3で止まった。チームは拙攻拙守の連続と王者らしからぬ戦いで2連敗。

同地区2位のパドレスに1ゲーム差に迫られた。

 “幻の犠飛”に本拠地はため息に包まれた。0―0の5回無死二、三塁。大谷は飛距離300フィート(約91・4メートル)と犠飛としては十分の飛球を左翼定位置付近に打ち上げた。送球は捕手の左側へそれたが、三走の「キケ」ことE・ヘルナンデスが本塁にスライディングせずにタッチアウト。スライディングを指示した次打者・ベッツの位置も悪く、まさかのボーンヘッドで先制点を逃した。

 試合後、E・ヘルナンデスは「ムーキー(ベッツ)を見ていなかった。そしてスライディングせず、アウトになった」と言葉少な。ロバーツ監督は「(ベッツも)理想的には走者に見える位置にいなければならなかったが、間に合わなかった」と全体のミスと指摘した。7回にはベッツの適時打でチーム16イニングぶりの得点を挙げたが、反撃は1点止まりだった。

 守備では1点ビハインドの7回無死二、三塁から中飛を処理したパヘスの三塁送球が悪送球となり、まさかの“2点犠飛”で決定的な3点差となった。勝った2位パドレスと1ゲーム差に縮まり、ド軍の地区優勝マジックは25のまま。

大谷も最近8戦4安打と低調だ。指揮官は「我々は自滅した。本来はあり得ないような集中力の欠如が目立った」と怒りが収まらなかった。(中村 晃大)

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