◆パ・リーグ 日本ハム0―1楽天(31日・エスコンフィールド)
日本ハムは31日、延長までもつれた楽天戦(エスコン)を0―1で落とし、相性の良かった相手に痛い連敗を喫した。先発した福島蓮投手(22)は、6回2/3を5安打無失点と好投。
やや一塁側へ飛んだ打球に、福島はグラブを出した。タイミングが合わずはじいたボールは、二塁前へ転がる内野安打に。7回2死一、三塁とピンチが広がったところで新庄監督がベンチを出ると、福島は悔しそうにマウンドでしゃがみこんだ。6回2/3を投げ5安打無失点、5奪三振。それでも、ピンチを残しての降板に「悔しかったですけど、自分が悪いんで。ピッチャーゴロ捕れなかったし」と振り返った。
最速154キロの真っすぐとフォーク、カットボールの組み立てでテンポよくアウトを重ねた。悔やんだのは7回1死からボイトにこの試合初めて与えた四球。「ボイトのフォアボールですね。
6回までは成長を証明していた。1、2、5回と先頭打者に出塁を許したが、冷静に後続を断った。「去年までだったら多分、ズルズル(点を)取られていた。三振が去年よりは取れている。困ったときに三振を取れるのは成長かなと思います」。5回無死一塁では素早いけん制で代走・小森を刺しピンチを脱出。7回1死一、三塁では指示通りに外してスクイズを阻止し、ホームは踏ませなかった。
新庄監督は「良かったです、良かったです。途中で足がつりかけて、でもよく踏ん張って、修正できるじゃないですか」と評価した。
(山口 泰史)
〇…山県は1点を追う延長11回無死二塁、万波の代打で登場。きっちり三塁側にバントを決め、1死三塁とチャンスを広げた。「全く準備してなくて、急きょだと思います。ずっと準備してたら、もっと緊張していた。逆に急だったのが良かった」。新庄監督も「よく決めましたね。あれはしびれますよ。サード側限定。練習の成果を出してくれましたね」と評価していた。