レッドソックスを29日(日本時間30日)に解雇となっていたウォーカー・ビューラー投手(31)が、フィリーズと契約を結んだと31日(日本時間9月1日)、複数の米メディアが報じ、不フィリーズからも発表された。8月中に契約を結んだため、ポストシーズンにも出場することが可能になる。
15年にドラフト1巡目(全体24位)でドジャース入りしたビューラーは17年にメジャーデビュー。19年に14勝、21年に16勝を挙げて将来のエース候補として期待されたが、22年に右肘トミー・ジョン手術を受けると、23年は登板がなく、24年は1勝に終わった。それでも昨季はポストシーズンでは3試合に先発しただけではなく、ヤンキースとのワールドシリーズ第5戦では1点リードの9回にマウンドに上がって試合を締めくくり、胴上げ投手になった。
シーズン終了後にFAとなって、今季は2105万ドル(約30億円=契約当時のレート)でレッドソックスと1年契約。先発ローテに入って23試合に登板(うち22先発)して、7勝7敗、防御率5・45と安定感を欠いて、8月でレッドソックスを退団することになった。
フィリーズは、ナ・リーグ東地区首位を走っているが、エース格のウィーラーが右肩を痛めて手術を受けて負傷者リスト(IL)に入り、今季中の復帰が絶望的になっている。