◆ボーイズリーグ ドリスポカップ争奪第13回秋季北海道大会 ▽準決勝 札幌北広島4-7札幌豊平(31日・栗沢球場)

 2回戦4試合と準決勝2試合が行われた。札幌豊平ボーイズは札幌北広島ボーイズを7―4で下し、4年ぶりの決勝進出。

3番・大野蒼介中堅手(2年)が2回に走者一掃の3点二塁打を放ち、打線を勢いづけた。旭川大雪ボーイズを5―2で下し初優勝に王手をかけた札幌ボーイズとの決勝は、6日に札幌円山球場で行われる。

 札幌豊平ボーイズが、6年ぶり3度目の優勝に王手をかけた。2回戦で1年生のBチームを破った相手に、12安打の猛攻で“敵討ち”。黒岩公二監督は「良いのも悪いのも経験。(借りを返した?)結果的にはそうですね」と笑みを浮かべた。

 チームを勢いづけたのは、ムードメーカーの大野だった。指揮官は「波に乗りたかった。うまくハマれば、チームの雰囲気も変わるかな」と、この日の2回戦・苫小牧ボーイズ戦で今季初めて投手起用。その期待に応え、右腕は6回無失点と好投した。

 2回戦終了から約40分後に行われた準決勝では、3番・センターで先発出場した。1点リードで迎えた2回2死満塁の場面では「ここで打つか打たないかで流れが変わる。

絶対に自分が決める」と、好投の勢いのままに内角直球を強振。左中間を破る二塁打で走者3人が生還した。4点差に広げると、その後も打線がつながり計7得点。3投手のリレーでリードを守り切った。

 決勝の相手は昨年の1年生大会、今年の2年生大会で連敗している札幌ボーイズだ。「両方円山で負けている。円山でリベンジしたい」と大野。黒岩監督も「力と力の勝負をさせてもらいます。やるからには勝ちたい」。勝利の余韻に浸ることなく、ナインは試合終了後すぐにランメニューを消化した。気を引き締めて決勝に向かう。

 〇…札幌北広島ボーイズは3番・岡田悠太郎遊撃手(2年)が3安打で気を吐いた。

8月30日の1回戦はランニング本塁打を含む2安打。この日の2回戦も2安打を放つと、準決勝では右前、中前、中前に次々と鋭い当たりを連発した。2年連続の決勝進出は逃したが、6日に3位決定戦、さらに15日からは秋のリーグ戦が始まる。岡田は「次も打てるように頑張る」と力を込めた。

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