ヤクルト・高津臣吾監督(56)が今季限りで退任することが1日、分かった。球団からは来季の再契約について「優勝が条件」と厳命されていた。

30日の広島戦(神宮)に勝利するも、首位・阪神も勝利したため優勝の可能性が消滅した。日米通算313セーブをマークしたレジェンドクローザーは、2軍監督を経て20年に就任。1年目こそ最下位に終わるも、21年には01年以来20年ぶりの日本一を達成。22年にはリーグ連覇に導いた実績から異例の6年目の指揮を託されていたが望まれた結果は出せなかった。

 上半身のコンディション不良で主砲・村上が2度に渡って離脱するなど主力に故障者が続出する不運もあり、優勝戦線から早々に離脱した。課題だった先発陣の整備も進まなかった。球団幹部は「(続投させる)理由が見つからない。ファンが納得しないだろう」と“解任”を明言した。

 来季の監督は内部昇格であれば、チーム状況を熟知している池山隆寛2軍監督(59)が有力候補に挙がるが、球団OBの外部招へいも検討されている。

編集部おすすめ