広島の床田寛樹投手が、“魔の9月”の払拭(ふっしょく)の先陣を切る。2日に1ゲーム差で追う3位・DeNA(マツダ)との直接対決に先発する。

「しっかり勝って、いい流れを作れたら」と意気込んだ。

 昨年9月以降は5戦4敗と苦しみ、チームも球団ワーストの月間20敗(5勝)を喫した。「僕自身も昨年9月は1回も勝っていない。まず一つ勝てれば、昨年より成長している証になる」。昨年は9月4日まで首位にいながら、最終的に4位まで沈んだ。苦い記憶を振り払うためにも、重要な9月初戦となる。

 2日の登板では、球団左腕で史上2人目の偉業にも挑む。昨季まで2年連続11勝の左腕は、今年もここまでチーム最多の9勝(8敗)。3年連続2ケタ勝利なら、91年まで6年連続でマークした川口和久以来となる。「12勝、キャリアハイが目標ではあるし、イニングも昨年の167を超えられれば、成長できていると思う」。ここまで153回2/3はリーグ最多だ。

 前回登板の8月26日の巨人戦(マツダ)は、1失点の無四球投球で完投勝利を収めた。

今季6完投は両リーグ単独最多と、頼もしい。「最低でもチームが勝てるようにできれば」と、逆転CSに弾みを付ける投球を目指す。

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