【オークランド近郊(米国)1日=金川誉】サッカー日本代表は、メキシコ代表戦(7日・オークランド=日付は日本時間)に向けトレーニングを開始した。この日はランニングなど軽めの内容で、時差調整や疲労回復につとめた。
体型的には日本と大差はなく、技術が高い点も似通っている日本とメキシコ。しかし差があると言われる部分もある。DF長友佑都は、メキシコなど中南米のチームが持つ強さの源泉について「やっぱりずる賢さとか、メンタルの強さ。ぐっと出てくるものがありますね。いざという時の忍耐力、根性がちょっと中南米は違う。球際の迫力とか、圧みたいなもの。(フィジカルの強さに)そこに圧が加わるっていう感じですね。気の圧というか、なにくそじゃないけど、そういうものは感じますね。
DFリーダーの板倉滉は、U―23メキシコ代表と21年東京五輪で2度、対戦した経験を踏まえ「五輪の時もタフだなとすごく感じた。今でも覚えているし、やっぱり連戦が続く中で強度が落ちずに激しく戦ってくる相手だなと感じていた」と話した。1次リーグでは堂安律、久保建英のゴールで2―1と勝利したが、銅メダルがかかった3位決定戦では1―3で敗北。東京五輪組には、53年ぶりのメダルを逃した苦い経験となっている。
また指揮を取るのは、かつて日本を率いたアギーレ監督。同監督下でもプレーした長友は「すごく楽しみですよ。(アギーレ監督は)熱い監督。短かったですけど、非常にいい監督だと思っていたので、一緒に長くできなかったことが残念ですけど、まだ長友がこれだけ動けるんだということを彼の目の前で証明したい」と話した。元来のタフさを、熱いモチベーターのアギーレ監督がさらに増幅させて戦うメキシコ代表。W杯での上位進出を狙うためにも、FIFAランキングのトップ15圏内の相手にどんな戦いができるかは試金石となる。