2025年度の国際大会での成績優秀者に贈られる「上月(こうづき)スポーツ賞」表彰式が2日、都内で行われた。ノルディックスキー世界選手権の複合女子個人ノーマルヒル(NH)で金メダルの葛西優奈(早大)は「このような栄誉ある賞をいただき、誠にうれしく思います。
21歳の葛西は2月下旬にノルウェーで行われた世界選手権個人NHで3位に入った双子の妹・春香(早大)とともに姉妹で表彰台に立ち「うれしさも2倍」。日本女子では史上初制覇の快挙を果たした。五輪の複合は、男子では渡部暁斗(北野建設)が3大会連続でメダルを獲得しているが、女子はまだ開催がない。
葛西は、壇上で「今年は(26年ミラノ・コルティナ)冬季五輪・パラリンピックが開催されるシーズンです。残念ながら私が行っている女子のコンバインド競技は五輪の正式種目になっていません。それでも世界の舞台で競い合い、少しずつ競技を魅力を伝えて、いつか五輪で女子も戦える日が来るように、これからも挑戦を続けていきたい」と率直な思いを口にし、トップ選手として決意した。
柔道の世界選手権男子90キロ級で金メダルに輝いた村尾三四郎(JESエレベーター)、競泳の世界選手権女子3キロノックアウトスプリントで金、女子5キロで銅の梶本一花(枚方SS)、フェンシングの世界選手権男子エペ団体金メンバーの山田優(山一商事)、フィギュアスケートの世界ジュニア選手権男子金メダルの中田璃士(TOKIOインカラミ)も受賞式に出席した。