上月財団は2日、都内で2025年度のスポーツ選手支援事業対象者の認定式を行い、ノルディックスキー・ジャンプ男子で1998年長野五輪団体金メダリストの岡部孝信氏の長男・凛大郎(北海道・下川商高2年)らが出席した。「自分の一番の目標が父である岡部孝信を超えること。
17歳の岡部は「凛々(りり)しく、大きい子に育ってほしい」と凛大郎と名付けられ、小学4年で競技を始めた。幼少期から現地やテレビで何度も父の雄姿を目にし「憧れはお父さん」と五輪金メダリストの偉大な背中を追ってきた。
中学3年時に雪印メグミルクカツゲン杯ジュニア組で初制覇するなど、ジャンプ界の次世代を担う。「世界トップ選手は大事な場面で自分のいいジャンプを出せる。自分に一番足りないのはそこだと思うので、大事な場面でいいジャンプを出せるようになる必要がある」と課題を口にし「高校在学中に(全日本スキー連盟の)A級公認大会の(成年)男子の部で表彰台のてっぺんに上れるように頑張っていきたい」と夢の“父超え”へ、鍛錬を重ねる。