横浜FMは2日、横須賀市内でホーム&アウェーで行われるルヴァン杯準々決勝の柏戦(3日・日産ス、7日・三協F柏)に向けて冒頭15分のみを公開して全体練習を行った。

 ACLEに出場していたため、横浜FMは準々決勝からの参戦となるが、DF松原、デン、渡辺泰が負傷離脱中で、DF角田も負傷からの復帰途上と守備陣に離脱者が続出する事態となっている。

 そうした中で期待がかかるのが、DF諏訪間幸成だ。全日本プロレスで3冠ヘビー級王座を8度獲得したプロレスラー・諏訪魔を父に持つ、身長186センチ、体重85キロの大型DFは、筑波大3年ながら、3月に1年前倒しでプロでプレーすることを決断。プロ入り直後は出番をつかんでいたが、5月中旬に右足関節靱帯損傷で離脱。復帰後は離脱期間にDFキニョーネスがケガから復帰したこともあり、ベンチ外も経験した。

 だからこそ、今回出番が巡ってくる可能性の高い柏戦に向けて「後ろのケガ人が多くなって難しい状況というのは事実としてありますけど、自分としては本当にチャンスだなと思っている。自分も負傷離脱して出番を失って、ここから出番のチャンスが増えるかなという状況なので、ここからまた自分のポジションを確立していくために、試合、トレーニングでアピールして、結果を残すことを目標にしたい。このチャンスをモノにするかしないかで、今年1年の自分の出来に関わってくると思っている。このままだと、ただマリノスに入ってきて、ただ試合に出ている選手になっちゃう。新人でもないですし、ここからチームのためにどれだけ結果を残すことが出来るかが大事になる。ここで結果を残せればチャンスだなと思うので、死に物狂いでこのチャンスをものにしたい」と並々ならぬ闘志を燃やした。

 8月30日の神戸戦(0●1)では、センターバックで先発していたDF松原が前半終了間際に膝付近を負傷。代わって諏訪間が後半開始からピッチに立つと、神戸のFW大迫ら強力攻撃陣と対峙(たいじ)し、後半は失点ゼロに抑えた。

試合を振り返り、諏訪間は「びびることは全然なく、想定内でやれた」と手応えを口にしたものの、チームが敗戦したこともあり「チームとして結果が出なかったところ、貢献出来なかったところは、本当に自分の力のなさだと思っている。それが今の自分の現状だと思っているので、自分の力でチームに勝ち点3(勝利)をもたらすようなプレーをやっていかないといけない」と厳しい表情を浮かべる。

 自分に課した役割は、チームを勝たせること。3大会連続ベスト4入り、そして、2001年以来のリーグカップ獲得に向けた戦いへ「目の前の試合に勝つ。ここで連敗したらズルズルと下がってしまう。ホームで勝つことが大事。勝敗にこだわってやっていきたい」と決意を示した。

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