大相撲秋場所(14日初日・両国国技館)の新弟子検査が5日、国技館内で行われ、受検者3人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。
注目のオチルサイハンがデビューへ一歩を踏み出した。2018年春に来日し、神奈川・旭丘高を卒業後の21年春に伊勢ケ浜部屋に入門。外国出身力士は原則1部屋1人の規定があるため、入門から4年半、部屋で稽古を積んできた。既に稽古場で関取衆をしのぐ強さを見せ、“史上最強の研修生”と称される23歳は「稽古場は稽古場。やってみないと分からない」と謙虚に語った。
興行ビザ取得が順調に進めば、11月の九州場所の前相撲で初土俵を踏む。目標は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)だという。記録的なスピード出世も期待されるが「けがをしないように、少しずつ上に上がっていけるように努力したい」と足元を見据えた。