大相撲の横綱・豊昇龍(立浪)が4日、東京・台東区の部屋で相撲を取る稽古を行った。幕下力士2人と7番、幕内・明生とは8番連続で取り、計14番で全勝。

8月23日の新潟市での夏巡業で痛めた左肩にはテーピングを施さず「普通に稽古した。大丈夫」。秋場所(14日初日・両国国技館)に向け、順調に回復していると強調した。

 名古屋場所は左足親指のけがのため、途中休場した。横綱昇進後の3場所で2度休場と苦しい状況が続く。この日は報道陣に対し「俺、あまり注目されてないでしょ。大の里や安青錦のところに行ったら?」と、自虐気味に話す一幕もあった。

 だが、稽古場では設置されているモニターで映像を確認。立ち合いの角度など、細かな点まで修正を図った。「すぐ見れるから。どういうところがダメか、どういうところがいいか、ここで調整できる」と納得の表情。5日は横綱審議委員会による稽古総見。

その後は出稽古も「考えている」と視野に入れる。夏巡業でのアクシデントはあったが、横綱初優勝に向けてギアを上げていく。

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