俳優の廣瀬智紀が5日、東京・銀座博品館劇場で主演を務めるClassic Movie Reading「カサブランカ」(6、7日)のゲネプロ取材会を行った。共演の鍵本輝有沙瞳も出席した。

 日本では1946年に劇場公開されたハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンの共演による永遠のラブ・ストーリーを朗読劇とした同作。「君の瞳に乾杯」の名ゼリフでも知られるリック・ブレインを演じる廣瀬は「言葉一つ一つを大切にしていければ」と思いを込めた。

 稽古前と稽古後の変化を聞かれると、廣瀬は「『あれ? 俺、セリフ全部覚えてる?』っていうのが稽古前と稽古後の変化ですね」と笑顔で回答。ゲネプロでも手にもつ台本を見ずにセリフを言い続けており、共演の鍵本に「1ページ目からリックは(ページを)めくってない」と指摘されていた。

 「もちろん朗読という形ではお届けするのですが、ある程度セリフを入れた方が自分自身もやりやすい。いつのまにか全部入ってた。こんな朗読劇は初めてです」と廣瀬。観客へ向け「戦争という大きなものが重くのしかかっている作品ですが、その中に生きる人々の心にスポットを当てて、内面を作る稽古をしてきた。人の命の尊さなど心に残れば幸いだなと思います」と呼びかけた。

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