大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館内の相撲教習所で行われ、八角理事長(元横綱・北勝海)が両横綱に対して数字とは真逆の見解を明らかにした。

 横綱と大関との申し合いで3勝8敗と振るわなかったかった大の里(二所ノ関)には数字以上に前に出る意識を高く評価した。

 「本場所にいくと強い。これしかないから(前に出ること)迷いなくいける。優勝争い? 大の里でしょう。前に出る相撲に安定感がある。取りこぼしも少ない」と明かした。

 一方の豊昇龍(立浪)は13勝6敗と復調をアピールしたが、多彩な攻めに疑問を投げかけた。

 「(稽古場で)色々出来てしまうから本場所で迷ってしまう。気合は一番入っていたけどね。本場所で色々とやりたがってしまうと墓穴を掘る。押し込むことが大事。押し込んでいい体勢になってまわしを取ること。稽古場は余裕があるから強引な投げも決まる。

前に出て勝つことを身につけないと。これから強くなる横綱だからね」と注文を付けた。

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