今月9、10日に第66期王位戦七番勝負第6局を開催予定だった静岡・牧之原市が5日、同市の公式サイトで開催の辞退を発表した。対局は同市内の平田寺で行われる予定だった。
この日、同市内で竜巻が発生。負傷者が出たほか、停電などの被害も出ている。杉本基久雄市長は「緊急災害対応が最優先事項である中、当市で9月9日(火曜日)、10日(水曜日)に予定されておりました『伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負』第6局について、やむを得ず辞退させていただく決断をいたしました」と報告した。また、「日頃より多大なる御支援と御協力をいただいている関係各位に対し、深くお詫び申し上げます」と謝罪。「今後、被災地支援、被害状況の詳細な把握、復旧・復興支援に全力を注ぐ所存です。一日も早く安全で安心な生活が取り戻せるよう、市政の総力を挙げて取り組んでまいります」とした。
公式サイトに掲載された辞退発表の全文は以下の通り。
本日、令和7(2025)年9月5日(金曜日)、午後1時頃、市内各所で竜巻とみられる激しい突風により、重傷者3名を数える甚大な被害が発生いたしました。住宅の屋根瓦が剥がれ飛び、窓ガラスが破損したほか、電柱の倒壊や車両の横転などの被害が確認されており、地域の多くの皆さまが被災されました。また、現在も一部地域では停電や通信手段の制限などが発生し、復旧対応に全力を挙げております。
このような緊急災害対応が最優先事項である中、当市で9月9日(火曜日)、10日(水曜日)に予定されておりました「伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負」第6局について、やむを得ず辞退させていただく決断をいたしました。日頃より多大なる御支援と御協力をいただいている関係各位に対し、深くお詫び申し上げます。
今後、被災地支援、被害状況の詳細な把握、復旧・復興支援に全力を注ぐ所存です。一日も早く安全で安心な生活が取り戻せるよう、市政の総力を挙げて取り組んでまいります。皆さまには大変御迷惑・御不便をお掛けいたしますが、御理解と御協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
牧之原市長 杉本 基久雄