台風15号の影響で、静岡県では線状降水帯が発生し、危険な大雨となった。スポーツ報知静岡支局員の武藤瑞基、里見祐司両記者がリポートした。

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 武藤 静岡市清水区にあるJ1清水の練習会場・アイスタに到着した午前9時前はほぼ降雨もなく、傘もささないまま車を降りた。それが、練習が始まった10時過ぎには滝のような雨が降り出し、カメラのレンズはもやがかかったように白くなってしまった。

 里見 静岡市内の自宅で朝7時に起きたときからずっと雨でしたが、激しくなったのは昼過ぎ。午後1時ごろからは20分近く、雷が鳴り続けていました。

 武藤 午後1時頃、取材を終えてアイスタを出発直後、坂道の途中でパトカーの赤色灯が光っているのが視界に入った。近づくと1台の軽自動車が横転していた。運転手はすでに搬送され不在だったが衝撃的な光景だった。

 自宅周辺の道路は冠水。一時、目の前の道路は川のようになり、濁った水がみるみるあふれてきた。サンダルに履き替えて道路に立ってみると、すねまで水につかった。数年前、知人の報道関係者の自宅が豪雨に見舞われ、河川の氾濫から車が浸水、家屋も床下浸水したことを思い出して怖くなった。

 里見 午後3時前には雨がやみ、青空が見えてとにかくほっとした。

 武藤 幸い、台風が通過した後は晴れ間ものぞき、数十分後には道路を覆っていた水も排水路に流れ、「事なきを得た」というのが実感だった。

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