フィギュアスケート チャレンジャーシリーズ 木下グループ杯 第1日(5日、関空アイスアリーナ)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、昨季全日本選手権9位で国際大会デビュー戦の三宅咲綺(シスメックス)が、70・29点をマーク。2位と好発進し「始まる前から吐きそうなくらい緊張していたけど、かおちゃん(坂本花織)にハグしてもらって出てきて、大丈夫だって思えてリンクの上にたったので。

それがすごくよかった」と、振り返った。

 SP「オペラ座の怪人」を演じ、トウループの連続3回転、2回転半、3回転ルッツを着氷。「苦手なルッツはギリギリ耐えた感じで。失敗にならなかったのはよかった」と、白い歯をこぼした。国内ながら、国際舞台に立った喜びもひとしお。「中学生くらいから強化選手を目指して、高校2年生で強化選手にはなったけどコロナで海外派遣もチャンスがなかったので。やっとつかめた、夢のジャージー。すごくうれしいというか、夢のようです」と感慨に浸った。

 4月から、坂本と同じシスメックスに所属。経験豊富な坂本からは、演技前に「『ちゃんとやったら点数が出るから。楽しんでおいで。初めての(国際)試合なんだから』と送り出されました」と明かした。

足が震えながらも、リンクでは堂々たる演技を披露。7日のフリーに向けては「気持ちを切り替えて、最後まで気持ちを切らさずに頑張りたい」と、言葉に力を込めた。

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