ロックバンド「T―BOLAN」のベーシスト・上野博文がこのほどステージ4の肺がんと診断されたことを6日、所属する「B ZONE」を通じて発表した。

 B ZONEによると、上野は7月初旬に体の不調を感じ医師の診察と検査を受けたところ、肺がんのステージ4で身体の数か所に転移が認められている状態と診断された。

ただちに精密検査、転移部分への放射線治療等を経て、現在は肺がんに対する投薬治療に臨んでおり、経過は良好という。

 T―BOLANは9月より、全国47都道府県ツアー「T―BOLAN LIVE TOUR 2025‐2026 終章 SING THE BEST HIT JOURNEY 47」をスタートさせる。バンドは同ツアーをもって、ライブ活動を終了することがすでに発表済みだが、B ZONEによれば「上野はがんとうまく付き合いながら、ステージに立つこと、そして全曲演奏することを目標にしております」という。

 10年前に上野はくも膜下出血で倒れたが、リハビリを経て復活を遂げ「奇跡の男」と呼ばれた。「今回も9月からの全国ツアー『T‐BOLAN LAST TOUR 2025―2026 終章 SING THE BEST HIT JOURNEY 47』のステージに立ち、皆様の前で演奏することを目標とし、日々の治療に励んでおります。どういった形での出演になるのかは、本人と主治医、メンバー、チームで話し合いながら検討してまいります」とつづった。

【上野博文コメント】

この度は体調のことでご心配をおかけして、本当に申し訳ありません。

そして、いつもT―BOLANを支えてくれてありがとうございます。

現在は治療を受けながらも、食欲もあって元気に過ごしています。

これからも前を向きながら、9月から始まるラストツアーのステージに立つことを目標に、一日一日を大切に過ごしています。

10年前、奇跡的にまたステージに戻ってこられたように、今回も必ず乗り越えて、皆さんと音楽でつながれる日々を、大切にしていきたいと思っています。

皆さんの応援や想いが、僕の心を支えてくれる大きな力です。

「がんばります!」

T―BOLAN上野博文

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