将棋の西山朋佳白玲=女流王将=に福間香奈女流六冠=清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=が挑む第5期白玲戦七番勝負第2局が6日、鹿児島・指宿市の「指宿白水館」で指され、福間が125手で西山を下し、シリーズ1勝1敗とした。

 後手の西山は桜色の着物に紫の袴(はかま)で対局室へ。

遅れて先手・福間が藤色に白い花柄の着物に紺の袴で着座し、午後9時にスタートした。振り飛車党の両者だが、西山は三間飛車に振る一方、福間は居飛車の戦型を取った。

 西山が終盤、56分の考慮で5筋の歩を突き、福間の歩を取った。これが開戦の合図。ここからは激しい攻防となったが、最後は福間の敵陣6筋への銀打ちが決定打となった。西山は118手目で4時間の持ち時間を使い切った。

 福間は「本局は居飛車で指してみようかなと思いました。一手一手が難しかったですが(守りが)固い分、攻めに専念できるのかなと思いました」と振り返り、20日に奈良市で指される第3局に向け「少し日が空くので、体調管理に気をつけて頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 白玲戦は2020年、ヒューリック社が8つ目の女流タイトル戦として創設。西山は翌21年の第1期から七番勝負に“皆勤”で、第1、3、4期とタイトルを獲得した。第2期(22年)からは「西山対福間(第3期まで里見姓)」の同一カードとなり、福間は第2期を制している。優勝賞金はこれまで1500万円だったが、今期から5000万円(特別賞含む)に増額。

また、白玲を通算5期獲得でプロ棋士に編入する権利が与えられることも決まっている。

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